受講生がどの程度理解しているか、学習意欲がどの程度かといった情報なしに、適切な指導を行うことは至難の技です。 受講生の理解度を知るには、理解度を測るためのフィードバックを頻繁にとる必要があります。
このことは、実際E受講生の能力の向上に役立たない情報のやり取りが不必要に教師と受講生の間に発生することを意味します。 少し回りくどい言い方になりましたが、受講生の理解度を測るために頻繁に小テストを実施することになり、そのための時間が全体の学習時間に対して大きな時間を占めるようになると言うことです。
そうすると、学習をしているのではなく、学習の理解度を測るためにだけに時間が費やきれることになり、本末転倒ということです。 しかし、受講生側からの感情情報がない場合、教師は受講生が理解したかどうかを確認するすべがないため、少し進むごとに確認したくなります。
教科書を読むときに一つの単語ごとに意味を知っているかを確認するような進行になってしまいます。 教室での対面授業であれば、教師は、受講生の顔を見ることで、分かっているのか、分かっていないのかを推測しています。
ところが、この受講生の感情情報と言うものが実は、結構いい加減です。 おそらくみなさんも身に覚えがあるかと思いますが、教室で教師が説明した内容は、わからなくても分かったような顔をしがちです。

回りの受講生が分かったような顔をしていると、分からない自分が恥ずかしくなり、分かったような顔をしてしまうのです。 また、たまたま分からない専門用語や単語が出てきても、最後まで聞けば分かるだろうと、その場で質問せずに聞き流すようなこともあります。
結局最後まで聞いても分からずに、そのたった一つの単語が分からないために、全体の説明が理解できなかったと言うこともあります。 このように受講生が発する感情情報と言うのも実はあてにならないことが多いのです。
ベテランの教師であれば、それを見破ることもできるのかも知れませんが、それであれば試験などしなくても、評価ができるはずです。 ベテランの教師でも、試験の採点をしながら、こんなはずでは、と思うことも多いようです。
受講生も教師の顔をつぶさないため、気分を害させないために、分かったような顔をするのです。 小学生といえども、この程度の処世術は身につけています。
それであれば、eラーニングだから感情情報が少ないと言って指導が難しくなるとも限りません。

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